術式:インプラント
本症例は70歳代の女性で、全顎的な補綴治
療を希望し紹介を受けた(Fig.
1)。全顎的に軽度から中等度歯周炎があり(Fig. 2)、歯周病治療と共に義歯をはずしインプラント治療を行う計画を立案した。歯周病治療のみなら
ず、装着されている補綴物は不良で、咬合平面も不ぞろいであるため、全ての補綴物は撤去し、根管治療も全て再治療を行う。義歯の装着されていた顎堤は、比
較的良好で、インプラント治療に最適な骨量であった(Fig. 5)。通常埋入によりインプラントを行い、適正な咬合平面を付与した(Figs. 3,
4, 6)。
患者さんの評価
口元の年齢が半分くらいになり、気持ちも若返りました。インプラントが作り物とは思えないくらい、きれいで、食事も何でもおいしく食べられ、1年間、新幹
線に乗って通った甲斐がありました。娘に紹介してもらい、初めは東京まで通って歯を治すのは大変だと思いましたが、見る見るきれいになっていく口元を見て
いると、治療が楽しみになり、今では治療が終わってしまったのが残念です。定期検診も頻繁に通いたいと思います。紹介してくれた娘と、治療をしてくださっ
た先生、歯ブラシの仕方を教えてくださった衛生士さんに大変感謝しております。ありがとうございました。
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